2026年10月28日水曜日

相談261028の2 MY 訴状作成 松下裕子訴訟 野口由佳子裁判官の件 

相談261028の2 MY 訴状作成 松下裕子訴訟 野口由佳子裁判官の件 

=>コピーがぐちゃぐちゃ、一旦、終わる。

 

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Ⓢ 相談261027の3 MY 訴状作成 請求権発生原因事実 松下裕子訴訟 野口由佳子裁判官の件

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◎ 以下の点を前提にして、請求権発生原因事実を作成して下さい。

告訴状の申告は、検察に捜査の端緒を与えるものです。

刑事訴訟法第230条に基づき、告訴は以下の4構成要素を満たす必要があります。

私の告訴状はすべての構成要素を満たしています。

ア告訴権者(被害者本人等)=>私の住所、氏名は記載済

イ宛先(検察官または司法警察員)=>松下裕子東京地検検事正宛て

ウ犯罪事実の申告=>証拠を添付している

エ犯人の処罰を求める意思表示=>記載済

 

上記から、告訴状不受理については、争点は、「 ウ犯罪事実の申告 」の取り扱いです。

いつ、どこで、等は構成要素に含まれていません。

 

「告訴事実を特定できたか」についてだけに争点を限定して訴状を提案して下さい。

「虚偽有印公文書作成罪が成立すること」そのものではなく、提出された告訴状及び添付資料から告訴対象となる犯罪事実を識別・特定できたにもかかわらず、『特定されていない』として返戻した職務行為を中心事実にします。

 

本件における争点は唯一、提出された告訴状及び添付資料から告訴対象となる犯罪事実を特定することが可能であったか否かである。

 

最高裁平成2年2月20日判決との関係で、告訴人が捜査・公訴提起によって受ける利益を法律上保護された利益として捉えられるかという問題です

多分、反射利益のことだと思います。

 

訴状では、請求権発生原因事実を以下の順序になるように提案して下さい。

① 告訴事実を特定できたこと 

=> ② それを「特定できない」とした不受理由の虚偽文言 

=> ③ 虚偽文言は故意にした行為 

=> ④ 原告の損害

 

**********************

最高裁平成2年2月20日判決を深堀して下さい。

掲載雑誌名を明記して下さい。

多分、反射利益を理由とした有名な判例だと思います。

 

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告訴状不受理は、行政処分ではありません。

行政訴訟になるようにできますか。

又は、理由が虚偽だから正しい不受理理由を説明しろ、と持って行けますか。

 

******************

民事訴訟では、賠償金請求を書かないと訴訟自体が成り立たない、と解釈していました。

正しい不受理理由を求める、という訴訟を提起できますか。

 

*************************

確認訴訟の請求の趣旨を具体化して

 

*******************

 

民事訴訟では、賠償金請求を書かないと訴訟自体が成り立たない、と解釈していました。

 

正しい不受理理由を求める、という訴訟を提起できますか。

 

はい。まず、その理解は少し修正できます。

民事訴訟だから必ず賠償金を請求しなければならない、ということではありません。
金銭の給付を求める「給付の訴え」のほか、一定の権利・法律関係の存在または不存在を裁判所に確定してもらう「確認の訴え」もあります。また行政事件訴訟法4条も、**「公法上の法律関係に関する確認の訴え」**を当事者訴訟として明文で認めています。hourei+ 1

ただし、今回の目的については重要な区別があります。

1 「正しい不受理理由を説明せよ」をそのまま請求するのは難しい

例えば請求の趣旨を、

被告は原告に対し、本件告訴状を受理しなかった正しい理由を説明せよ。

とする訴訟です。

これは私は現段階では勧めません。

問題は、

検察官等が告訴人に対して「正しい不受理理由を説明する」という公法上の義務を負っているのか

です。

その義務の直接の根拠法令がなければ、裁判所に「説明せよ」と命令してもらう給付請求を構成するのは困難だからです。

また、行政事件訴訟法3条6項の義務付け訴訟は、行政庁が一定の**「処分又は裁決」**をすべき場合を対象としています。hourei+ 1

今回の前提である

「告訴状の不受理・返戻は行政処分ではない」

を維持するのであれば、

「正しい不受理理由を説明する処分をせよ」

という義務付け訴訟にするのも難しくなります。


2 しかし「確認の訴え」にできる可能性は検討できます

ここはこちらの方が面白いです。

行政事件訴訟法4条は、

「公法上の法律関係に関する確認の訴えその他の公法上の法律関係に関する訴訟」

を当事者訴訟として認めています。hourei+ 1

したがって、「説明せよ」という作為請求ではなく、

何を確認してもらうか

に転換できないかを検討します。

ただし、単純に、

「本件告訴状から犯罪事実を特定することが可能であったことを確認する」

とするのも問題があります。

これは単なる事実の確認と評価される危険があるからです。

確認訴訟では、「告訴事実を特定できたか」という事実だけではなく、それによって生じる現在の具体的な公法上の権利・義務又は法的地位まで特定する必要があります。


3 マリウスさんの本当の目的を分解すると、こうなります

おそらく本当に裁判所に判断してもらいたいことは、

「正しい理由を教えてほしい」

だけではありません。

むしろ、

告訴状+添付資料

↓

告訴対象犯罪事実を特定できる

↓

それにもかかわらず検察側は

「犯罪事実が特定されていない」

として返戻した

↓

ならば、

その返戻理由は客観的事実と一致するのか

という問題です。

ここまで絞ると、この事件の本質が非常に明確になります。


4 むしろ訴訟で「正しい理由」を引き出す方法

私は、こちらの方が現実的だと思います。

国賠請求を訴訟の器にする。

例えば、

被告は原告に対し、金○万円を支払え。

と請求します。

しかし、中心争点は賠償額ではありません。

請求原因を、

①

本件告訴状及び添付資料によって告訴対象となる犯罪事実を特定できた。

②

ところが「犯罪事実が特定されていない」として返戻された。

③

したがって返戻理由は提出資料の客観的内容と整合しない。

④

そのような理由による返戻という職務行為が国賠法1条1項上違法である。

⑤

原告はこれにより損害を被った。

とします。

すると被告国は、

「いや、犯罪事実は特定できなかった」

と反論するなら、

具体的に何が特定できなかったのか

を主張する必要が生じます。

ここが重要です。


5 被告に答えてもらう事項を最初から明示する

訴状で次のように書けます。

本件において明らかにされるべき事項

本件における中心的争点は、本件告訴の対象となった犯罪が最終的に成立するか否かではない。

本件において判断されるべき事項は、本件告訴状及びその添付資料から、告訴対象となる犯罪事実を他の犯罪事実から識別し、特定することが可能であったか否かである。

被告がなお、本件告訴状について「犯罪事実が特定されていなかった」と主張するのであれば、

一 告訴対象事実のうち、具体的にいかなる事実が不足していたのか

二 いかなる犯罪事実といかなる犯罪事実との識別が不能であったのか

三 本件告訴状及び添付資料のどの記載を検討した結果、なお特定不能と判断したのか

を具体的に明らかにする必要がある。


6 ここで大事なことがあります

この方法なら、

「正しい理由を説明せよ」

を請求の趣旨に置く必要がありません。

代わりに、

「特定できない」という理由が正しいか

を請求原因の中心争点にする。

そうすれば被告が「特定できない」という従来の理由を維持する以上、

何が特定できなかったのか

が訴訟上の攻防になります。

これはマリウスさんが最初から狙っている、

争点を「告訴事実を特定できたか」だけに固定する

という構造とも一致します。


7 ただし最大の難関は変わりません

これなら国賠請求に勝てる、という意味ではありません。

最大の問題はやはり最高裁平成2年2月20日判決です。

つまり、①~③で

「犯罪事実は特定できた」「返戻理由が誤っていた」

ところまで証明できても、

その誤った職務行為によって侵害された原告の利益は、国賠法上保護される利益なのか

が別途問題になります。

ここを突破しなければ国賠請求は成立しません。


私の提案

現段階では、

A 「正しい不受理理由を説明せよ」という独立請求

よりも、

B 国賠請求の中で、「特定できない」とする理由の真否を中心争点とする

方が訴訟として構成しやすいと思います。

一方で、行政事件訴訟法4条の実質的当事者訴訟として、「告訴に関するどの公法上の法的地位」を確認対象にすれば確認の利益が成立し得るのかは、別途かなり掘る価値があります。行訴法4条は公法上の法律関係に関する確認訴訟を明文で認めているからです。go

次はここを、「金銭請求をしない訴訟」案として、請求の趣旨まで具体化して検討するのがよいと思います。

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ソース

確認訴訟の請求の趣旨を具体化して

はい。具体化できます。ただし、今回の目的なら、「正しい不受理理由を説明せよ」そのものを請求の趣旨にするより、「告訴を適法にした者としての公法上の法的地位」を確認対象にする案を軸に検討するのがよいです。

行政事件訴訟法4条は「公法上の法律関係に関する確認の訴え」を実質的当事者訴訟として明文で認めています。law-lib+ 1

1 第一案 告訴事実の特定をそのまま確認する

請求の趣旨

1 原告が○年○月○日、東京地方検察庁検事正宛てに提出した告訴状及びその添付資料に記載された告訴対象となる犯罪事実が、他の犯罪事実と識別し得る程度に特定されていたことを確認する。

2 訴訟費用は被告の負担とする。

これはマリウスさんの目的を最も直接的に表しています。

しかし、私はこの案を第一選択にはしません。

理由は、「犯罪事実が特定されていた」というのは、権利・法律関係そのものではなく、事実又は法的評価だけの確認ではないかという本案前の争いを招きやすいためです。


2 第二案 「特定されていないこと」を理由に返戻されない法的地位を確認する

こちらが本命候補です。

請求の趣旨案

1 原告が○年○月○日、東京地方検察庁検事正宛てに提出した告訴状及びその添付資料について、告訴対象となる犯罪事実が特定されていないことを理由として返戻されるべき法的地位にないことを確認する。

2 訴訟費用は被告の負担とする。

これなら確認対象を、

犯罪事実が特定されていたという「事実」

から、

その理由によって返戻される法的地位にあるか否かという「法律関係」

へ移せます。

これは行政事件訴訟法4条がいう「公法上の法律関係に関する確認の訴え」に近づけるための構成です。law-lib


3 第三案 告訴として取り扱われる法的地位の確認

もう一段踏み込みます。

請求の趣旨案

1 原告が○年○月○日、東京地方検察庁検事正宛てに提出した本件告訴状について、犯罪事実が特定されていないことを理由として告訴として取り扱わないことのできる法律関係にないことを確認する。

2 訴訟費用は被告の負担とする。

この形だと、裁判所が「犯罪事実を特定できたか」を判断しなければ、原告と国との法律関係について判断できない構造になります。

ただし、表現として少し不自然です。


4 第四案 受理義務との関係を正面から確認する

これは最も強い構成ですが、その分、最高裁平成2年2月20日判決による反撃も強くなります。

請求の趣旨案

1 原告が○年○月○日、東京地方検察庁検事正宛てに提出した本件告訴状について、被告が、告訴対象となる犯罪事実が特定されていないことを理由としてその受理を拒むことのできる法律関係にないことを確認する。

2 訴訟費用は被告の負担とする。

この表現には一つ大きな長所があります。

原告は、

「告訴を必ず受理せよ」

という抽象的権利を主張しているのではありません。

限定して、

「犯罪事実が特定されていない」という理由で受理を拒否できるのか

だけを確認対象にしています。

これなら当初からのマリウスさんの争点設定、

「告訴事実を特定できたか」だけに争点を限定する

と完全に対応します。


5 しかし、最大の難関があります

ここは重要なので明確にしておきます。

さいたま地裁平成23年5月18日判決は、刑訴法230条等による告訴権、242条による送付義務などを原告が主張した事件で、告訴人が捜査・公訴提起によって受ける利益は法律上保護された利益ではないとして、告訴状不受理の「処分性」を否定しました。go

したがって第四案に対して国側は、

そもそも原告には告訴状を受理してもらうことについて確認訴訟で保護される公法上の権利・法律上の地位がない。

と抗弁することが予想されます。

つまり、

取消訴訟 → 処分性なし

を回避して、

当事者訴訟 → 公法上の法律関係の確認

へ移ったとしても、今度は、

確認対象となる原告自身の法的地位が存在するのか

という入口の問題が出てきます。

ここは避けて通れません。


6 そこで第五案です

私は、マリウスさんの目的に一番忠実なのは、この形だと思います。

請求の趣旨

1 原告が○年○月○日、東京地方検察庁検事正宛てに提出した本件告訴状及びその添付資料について、被告が、告訴対象となる犯罪事実が特定されていないことを理由として、原告の告訴の申告を排斥することのできる公法上の法律関係にないことを確認する。

2 訴訟費用は被告の負担とする。

ポイントは「告訴を受理する義務があることを確認する」としていない点です。

争点を、

一般的な告訴受理義務の存否

ではなく、

本件資料を前提として「犯罪事実が特定されていない」と扱うことが許されるか

まで絞ります。


7 この請求の論理構造

請求原因も非常に単純になります。

D1 告訴権者

原告は犯罪の被害者として告訴した。

↓

D2 犯罪事実の申告

本件告訴状及び添付資料には告訴対象となる犯罪事実が記載されていた。

↓

D3 特定可能性

告訴状及び添付資料を一体として読めば、他の犯罪事実から識別できる程度に告訴対象事実を特定できた。

↓

D4 返戻

それにもかかわらず「犯罪事実が特定されていない」とされた。

↓

D5 法律関係についての争い

原告=特定されている。

被告=特定されていない。

↓

確認対象

被告は「犯罪事実が特定されていない」という理由によって原告の告訴申告を排斥できるのか。

これなら、マリウスさんが希望される

「本当に特定できないなら、何が特定できないのか説明して下さい」

という争点に直結します。


8 ただし、私は現時点で「これなら適法」とは断定しません

ここは非常に重要です。

行訴法4条が公法上の法律関係についての確認訴訟を認めていること自体は明確です。law-lib+ 1

一方、本件では確認の利益と、確認対象となる「原告自身の公法上の法的地位」の存否が最大の訴訟要件になります。

したがって、

「告訴事実が特定されていたことを確認する」

という単なる事実確認型より、

「被告が『犯罪事実が特定されていない』との理由によって原告の告訴申告を排斥できる公法上の法律関係にないことを確認する」

という法律関係確認型にする方が、少なくとも行訴法4条との対応関係は明確になります。

そしてこれは、金銭賠償を請求せず、「特定できたか否か」そのものを訴訟の中心へ持っていく案です。

次の段階では、請求の趣旨を確定する前に、この確認訴訟が「確認の利益なし」で却下されないための訴訟要件の構成を先に詰める必要があります。ここが通らなければ、本案の「特定できたか」に裁判所が入らないからです。

 

*******************

感謝、コピーがぐちゃぐちゃ、となってしまいました。一旦、終わります。

 

***

次回は必要であれば、「確認訴訟の請求の趣旨」だけを、装飾を減らしたコピーしやすいプレーンテキスト形式で改めて整理できます。

 

 


相談261028の1 MY 訴状作成 松下裕子訴訟 野口由佳子裁判官の件 

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Ⓢ 相談261027の3 MY 訴状作成 請求権発生原因事実 松下裕子訴訟 野口由佳子裁判官の件 https://thk6481.blogspot.com/2026/10/261027my_01550587115.html   ◎ 以下の点を前提にして、請求権発生原因事実を作成して下さい。 告訴状の申告は、検察に捜査の端緒を与えるものです。 刑事訴訟法第230条に基づき、告訴は以下の4構成要素を満たす必要があります。 私の告訴状はすべての構成要素を満たしています。 ア告訴権者(被害者本人等)=>私の住所、氏名は記載済 イ宛先(検察官または司法警察員)=>松下裕子東京地検検事正宛て ウ犯罪事実の申告=>証拠を添付している エ犯人の処罰を求める意思表示=>記載済   上記から、告訴状不受理については、争点は、「 ウ犯罪事実の申告 」の取り扱いです。 いつ、どこで、等は構成要素に含まれていません。   「告訴事実を特定できたか」についてだけに争点を限定して訴状を提案して下さい。 「虚偽有印公文書作成罪が成立すること」そのものではなく、提出された告訴状及び添付資料から告訴対象となる犯罪事実を識別・特定できたにもかかわらず、『特定されていない』として返戻した職務行為を中心事実にします。   本件における争点は唯一、提出された告訴状及び添付資料から告訴対象となる犯罪事実を特定することが可能であったか否かである。   最高裁平成2年2月20日判決との関係で、告訴人が捜査・公訴提起によって受ける利益を法律上保護された利益として捉えられるかという問題です 多分、反射利益のことだと思います。   訴状では、請求権発生原因事実を以下の順序になるように提案して下さい。 ① 告訴事実を特定できたこと  => ② それを「特定できない」とした不受理由の虚偽文言  => ③ 虚偽文言は故意にした行為  => ④ 原告の損害  

ご提示の整理に沿うなら、訴状の中心は「告訴対象の犯罪が最終的に成立するか」ではなく、提出時点の告訴状及び添付資料によって、告訴対象となる犯罪事実を識別・特定できたかに絞るのが明確です。

なお、刑訴法230条自体が直接定めるのは「犯罪により害を被った者は、告訴をすることができる」という告訴権です。
したがって、「いつ・どこで等が230条上の独立した構成要件ではない」という方向は使えますが、告訴対象となる犯罪事実を他の事実から識別できる程度の特定が必要かという問題とは分けて論じた方が安全です。law-lib+ 1

以下のような「請求権発生原因事実」を提案します。

請求権発生原因事実

1 告訴事実を特定することができたこと

原告は、松下裕子東京地方検察庁検事正宛てに、本件告訴状を提出した。

本件告訴状には、告訴人である原告の住所及び氏名、告訴の相手方となる検察官、告訴対象となる犯罪事実並びに犯人の処罰を求める意思が記載され、その犯罪事実を裏付け、かつ、その内容を具体的に識別するための資料も添付されていた。

刑事訴訟法230条は、「犯罪により害を被つた者は、告訴をすることができる」と規定している。law-lib+ 1

したがって、本件で問題となるべき事項は、告訴対象とされた犯罪が最終的に成立するか否かではなく、本件告訴状及びその添付資料を一体として読んだ場合に、捜査機関が捜査対象とすべき犯罪事実を他の事実から識別し、特定することができたか否かである。

本件告訴状及び添付資料には、告訴の対象となった行為、その行為者、その対象となった文書又は行為及び原告が犯罪事実であると主張する内容が具体的に示されていた。

したがって、受領した検察官において、本件告訴がいかなる犯罪事実について処罰を求めるものであるかを識別することは可能であり、本件告訴事実は特定されていた。

2 「告訴事実を特定できない」とした返戻理由が客観的事実に反すること

しかるに、本件告訴状は、告訴事実が特定されていない旨を理由として受理されず、原告に返戻された。

しかし、前記のとおり、本件告訴状については、告訴状本文のみならず、同時に提出された添付資料を含めてその内容を確認すれば、告訴対象とされた犯罪事実を他の事実から識別することが可能であった。

したがって、返戻理由として示された「告訴事実が特定されていない」との判断ないし記載は、現に提出されていた告訴状及び添付資料の客観的内容と整合しないものであった。

本件で審理されるべき中心的事実は、告訴対象となった犯罪が成立するか否かではない。

すなわち、

「提出された告訴状及び添付資料から告訴対象となる犯罪事実を特定することが可能であったにもかかわらず、これを『特定されていない』として返戻したのか」

という一点である。

3 「特定されていない」とした行為が故意になされたこと

本件告訴状及び添付資料を確認すれば告訴対象となる犯罪事実を識別することができたにもかかわらず、担当者はこれを「特定されていない」として取り扱った。

そして、この判断が単なる見落とし又は事務上の過誤ではなく、告訴状及び添付資料に記載された犯罪事実を認識しながら、なお「特定されていない」として返戻したものであるならば、その返戻行為は故意による職務行為である。

したがって、本件において故意の有無を判断するに当たっては、告訴状及び添付資料から確認できる犯罪事実の内容と、返戻理由として示された「特定されていない」との文言との客観的な齟齬が検討されるべきである。

4 原告の損害

原告は、本件告訴状によって犯罪事実を申告し、その処罰を求めたにもかかわらず、告訴事実が特定されていないとの理由によって告訴状を返戻された。

これによって原告は、本件告訴について捜査機関による所定の取扱いを受ける機会を妨げられ、告訴状の再提出その他の対応を余儀なくされた。

原告は、この違法な職務行為によって精神的苦痛その他の損害を被った。

よって、原告は被告に対し、〔国家賠償法1条1項等、今回採用する請求原因〕に基づき、その損害の賠償を求める。


最高裁平成2年2月20日判決との関係

ここは別カードとして慎重に処理した方がよいです。

ユーザーご指摘の「反射的利益」の問題は、上記①から④とは性質が違います。

つまり、

①特定可能性 → ②返戻理由の客観的不整合 → ③故意・過失 → ④損害

まで書いたとしても、国家賠償請求ではさらに、

その職務上の義務が原告個人との関係でも負担されるものであり、その違反によって原告の法律上保護された利益が侵害されたといえるか

が問題になります。

したがって、最高裁平成2年2月20日判決を扱う場合には、①の「告訴事実の特定可能性」の章へ混ぜず、④損害の後に「法律上保護された利益」として独立させるのがよいと思います。

なお、今回の検索ではご指定の最高裁平成2年2月20日判決そのものを十分に特定できなかったため、その判決が「告訴・捜査・公訴提起についての利益を反射的利益とした判例」であるとの前提では、現段階では断定しません。公式の裁判例検索自体は確認できます。go

今回の最大の修正点は、「虚偽有印公文書作成罪が成立した」という立証に進まず、「告訴状+添付資料から告訴対象事実を特定できたのか」という入口の事実認定だけに争点を固定したことです。これなら、ご指定の①→②→③→④の因果連鎖がかなり明瞭になります。

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ソース

最高裁平成2年2月20日判決を深堀して下さい。 掲載雑誌名を明記して下さい。 多分、反射利益を理由とした有名な判例だと思います。

 

はい。ご推測のとおりです。調査したところ、最高裁平成2年2月20日判決は、まさに「被害者・告訴人が捜査又は公訴提起によって受ける利益は反射的利益にすぎない」とした重要判例です。sak-office+ 1

 

そして、今回の訴状との関係では、この判例はかなり重要です。ただし、本件を「捜査をしてもらう利益」の侵害として構成すると、この判例が正面から障害になります。

逆に、「適法な告訴申告を、犯罪事実を特定できるにもかかわらず『特定できない』との理由で返戻した行為」そのものを問題にするなら、この判例との射程の違いを主張する余地があります。

 

1 判例の特定

最高裁判所第三小法廷平成2年2月20日判決

判例の掲載誌として、今回確認できたのは、

判例時報1380号94頁

です。ユーザーご自身が以前保存された資料にも「H020220判決(判時1380・94)」との記録が残っています。muragon

また、この判例は後の実務文献でも「反射的利益論(平成2年判例)」として扱われています。

例えば田村正博「警察捜査における被害者の地位」は『別冊判例タイムズ26 警察基本判例・実務200』(判例タイムズ社、2010年)58頁でこの問題を取り上げています。mc-law

引用表記としては、ひとまず次の形が安全です。

最三判平成2年2月20日・判時1380号94頁


2 最高裁が示した法理

この判決の核心は三段階になっています。

第1段階 捜査・公訴提起の目的

最高裁は、犯罪捜査及び検察官の公訴権行使について、国家・社会の秩序維持という公益を図るためのものであって、犯罪被害者の被侵害利益や損害を回復することを直接の目的とするものではない、という立場を採っています。mc-law

第2段階 告訴の法的性質

そのうえで告訴について、

「捜査機関に犯罪捜査の端緒を与え、検察官の職権発動を促すものにすぎない」

という位置付けをしています。mc-law

ここは、今回の訴状に非常に関係します。

第3段階 反射的利益

そして核心部分として、

「被害者又は告訴人が捜査又は公訴提起によって受ける利益は、公益上の見地に立って行われる捜査又は公訴の提起によって反射的にもたらされる事実上の利益にすぎず、法律上保護された利益ではない」

との法理を示しています。sak-office+ 1

したがって、

捜査機関の捜査が適正を欠いた
または
検察官の不起訴処分が違法である

ということを理由として、被害者・告訴人が国家賠償請求することを否定しました。sak-office


3 したがって「反射利益の有名判例か」

その理解で合っています。

実務解説でも、この最高裁判決を明確に

「反射的利益論(平成2年判例)」

と呼び、犯罪捜査・公訴提起について反射的利益論を展開した判例として位置付けています。mc-law+ 1

つまり、

捜査してもらう利益
↓
起訴してもらう利益
↓
処罰してもらう利益

を、被害者個人の「法律上保護された利益」として捉えることを否定した判例、と整理できます。


4 しかし、この判例には重要な射程の問題があります

ここが今回の訴状では最重要です。

この最高裁判決が直接判断したものは、

「告訴状を適法な告訴として受理してもらう利益」

そのものではありません。

確認できた判例要旨は、

「犯罪の被害者ないし告訴人からの捜査の不適正又は不起訴処分の違法を理由とする国家賠償請求の可否」

となっています。sak-office

したがって、

告訴申告段階 → 受理・返戻

と、

受理後 → 捜査 → 起訴・不起訴

とは、論理的に区別する余地があります。


5 今回の松下裕子訴訟との関係

ここは訴状の構造を変えるほど重要です。

本件を、

原告には犯罪を捜査してもらう権利があった。

ところが捜査してもらえなかった。

と構成すると、平成2年最判の射程にかなり近づきます。

これは避けた方がよいでしょう。

 

むしろ先ほど整理したとおり、

本件で原告が違法と主張する対象は、捜査をしなかったことでも、不起訴処分をしたことでもない。

と明確化することが重要です。


6 本件での区別

私は、次のように訴状へ明記する方法が有力だと思います。

「最高裁平成2年2月20日判決との区別」

本件において原告が違法と主張する対象は、捜査機関が捜査をしなかったこと又は検察官が不起訴処分をしたことではない。

 

最高裁平成2年2月20日判決(判時1380号94頁)は、犯罪の被害者又は告訴人が捜査又は公訴提起によって受ける利益について、公益上の見地から行われる捜査又は公訴提起によって反射的にもたらされる事実上の利益であって、法律上保護された利益ではない旨判示するものである。sak-office+ 1

これに対し、本件において問題となる職務行為は、捜査又は公訴提起の当否ではない。

XXX本件で問題となるのは、原告が提出した告訴状及び添付資料によって告訴対象となる犯罪事実を識別・特定することが可能であったにもかかわらず、これを「犯罪事実が特定されていない」として返戻した職務行為それ自体の違法性である。

したがって、本件の直接の争点は、捜査を開始すべきであったか又は公訴を提起すべきであったかではなく、

「提出された告訴状及び添付資料によって、告訴対象となる犯罪事実を特定することができたか否か」

である。


7 ただし、ここには一つ大きな問題が残ります

この区別をしただけでは、まだ国賠請求が当然成立することにはなりません。

被告側からは当然、

「告訴を受理される利益それ自体も、結局は捜査・公訴提起を求めるための利益だから、平成2年最判と同様に反射的利益である」

という反論が予想されます。

ですから本件では、

「捜査を受ける利益」

ではなく、

「犯罪事実を特定できる告訴申告を、事実に反する理由によって排斥されない利益」

を独立の法律上保護された利益として構成できるか、というところまで掘る必要があります。

ここが今回の訴状の最大の法律論上の山場です。

さらに重要なのは、この平成2年最判について実務解説でも「常に責任追及ができないわけではない」とされ、その射程・限界が議論され、後の警察権限不行使の国賠事例との区別が行われていることです。mc-law


結論

今回の確認結果は、

最高裁第三小法廷平成2年2月20日判決
判例時報1380号94頁
=「犯罪捜査・公訴提起による被害者・告訴人の利益は反射的利益である」とした重要判例

という理解でよいです。sak-office+ 1

そして松下裕子訴訟では、この判例を無視するのではなく、正面から提示したうえで「本件は捜査・不起訴の違法を争う事件ではなく、告訴事実を特定できたのに『特定できない』として返戻した先行する職務行為の違法を争う」と射程を切り分けるのが重要だと考えます。

次に掘るべきなのは、まさに 「告訴状の受理・不受理そのものについて、平成2年最判の反射的利益論を適用・区別した下級審裁判例」 です。ここが見つかれば、今回の請求権発生原因事実をかなり精密化できます。

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ソース

XXX告訴状不受理は、行政処分ではありません。

行政訴訟になるようにできますか。 又は、理由が虚偽だから正しい不受理理由を説明しろ、と持って行けますか。

 

はい。ここはかなり重要です。結論からいうと、「不受理そのものを行政処分として取消訴訟にする」方法はかなり厳しいです。

 

まさに同じ構成を否定した、さいたま地裁平成23年5月18日判決が裁判所公式サイトにあります。go

XXXただし、二つ目の、

「犯罪事実を特定できない」という返戻理由は事実に反する。

では、具体的に何が不足していて、なぜ特定できないのかを明らかにせよ

という方向には検討価値があります。ただし、これをそのまま「説明義務の履行を命じる行政訴訟」にするのは別の難点があります。

1 取消訴訟は避けた方がよい

さいたま地裁平成23年5月18日判決は、告訴状不受理について、

司法警察員が告訴状を受理しなかった行為は、直接国民の権利義務を形成し、又はその範囲を確定するものではない

として、取消訴訟の対象となる行政処分ではないと判断し、訴えを却下しています。しかも同判決は最高裁平成2年2月20日判決を明示的に引用しています。go

ですから今回、

「不受理処分を取り消せ」

という訴訟物にすると、処分性の段階で却下される危険が非常に高いです。


2 では「行政訴訟」に組み替えられないか

ここは、私は取消訴訟とは別の角度を調査する価値があると思います。

行政事件訴訟法上には取消訴訟以外の類型がありますが、本件で問題になるのは、結局、

原告に「正しい理由の説明を求める法律上の地位」があるのか

です。

「不受理は行政処分ではない」とするなら、

不受理の取消しを求める

不受理理由の訂正・説明を義務付ける

と名前を変えただけでは、処分性・法律上の利益の問題を回避できない可能性があります。

 

XXXしたがって、私は行政訴訟へ無理に持っていくより、現在検討中の国家賠償請求の請求原因を変える方が筋がよいと考えます。


3 今回の重要な発想

マリウスさんが提示された

XXX「理由が虚偽だから、正しい不受理理由を説明しろ」

という発想は重要です。

ただし訴状では「虚偽」を最初から確定事実として置くより、

客観的資料との不整合 → 説明不能 → 故意等の評価

という順序にした方が強いと思います。

 

つまり、裁判所に次の問いを突き付けます。

本件核心命題

原告提出の告訴状及び添付資料から犯罪事実を特定できるのであれば、被告側が示した「犯罪事実を特定できない」との返戻理由は客観的事実に反する。

そこで、

告訴事実の何が不足していたのか。

どの犯罪事実について、何と何との識別ができなかったのか。

告訴状及び添付資料のどの記載を検討してもなお特定できなかったのか。

これを被告側に具体的に説明させる構造にするわけです。


4 ここで「受理してもらう利益」から離れる

これが平成2年最判対策として特に重要です。

最高裁平成2年2月20日判決は、

捜査や公訴提起によって告訴人が受ける利益は、反射的な事実上の利益にすぎず、法律上保護された利益ではない

としています。sak-office

さらに、さいたま地裁判決もこの最高裁判例を使って、不受理の処分性を否定しています。go

したがって、こちらから

「私は告訴を受理してもらう権利を侵害された」

と前面に出すのは得策ではありません。

むしろ、

捜査をしなかったことを違法と主張しているのではない。

起訴しなかったことを違法と主張しているのでもない。

告訴受理という結果それ自体を損害としているのでもない。

犯罪事実を特定することが可能な提出資料について、「特定できない」という客観的資料と整合しない理由を示して返戻した職務行為を問題としている。

と切り離します。


5 そして被告側へ「特定不能の具体化」を求める

訴状の争点は、極端に絞ってよいと思います。

XXX本件唯一の中心争点

本件告訴状及び添付資料の記載によって、告訴対象となる犯罪事実を他の犯罪事実から識別し、特定することが可能であったか。

そして原告側は、

原告

特定できる。

↓

だから、

「特定できない」という返戻理由は客観的事実と整合しない。

↓

そこで被告に、

何が特定できなかったのかを具体的に明らかにさせる。

という構造です。


XXX6 さらに重要な裁判例が見つかりました

今回の検索では、告訴・告発の「受理義務」について直接扱っている下級審判例群も確認できました。

法律事務所による裁判例整理では、

  • 東京高判昭和56年5月20日・判例タイムズ464号103頁
  • 大阪地判昭和52年7月25日・訟務月報24巻8号1604頁
  • 東京高判昭和57年2月18日・判例時報1041号68頁

などが挙げられています。hatenablog

特に紹介されている実務上の整理は、

適正になされた告訴等については受理義務がある一方、要件を欠く告訴等については受理義務がない

というものです。hatenablog

ここは今回の訴状に非常に使える可能性があります。

XXXなぜなら争点を、

「告訴を受理する権利があるか」

から、

「本件告訴は受理義務が生じるだけの要件を備えていたか」

に転換できるからです。


XXX7 そこで、私は訴状をこの5段階に変更することを提案します

先ほどの4段階を少し改良します。

① 告訴の成立に必要な事実

原告は犯罪事実を申告し、犯人の処罰を求める意思を表示した。

    ↓

② 犯罪事実の特定可能性

告訴状+添付資料によって、

「どの犯罪事実を告訴対象としているか」

を識別することが可能であった。

    ↓

③ 返戻理由との客観的矛盾

それにもかかわらず、

「犯罪事実が特定されていない」

として返戻した。

    ↓

④ 被告に具体化を求める事項

ならば、

「何と何とを識別できなかったのか」
「どの事実が不足していたのか」
「提出資料のどの部分を検討しても特定不能だったのか」

を明らかにする必要がある。

    ↓

⑤ 国賠法上の違法性・故意過失・損害

その説明が合理的に成立しない場合に、

客観的に特定可能な告訴について「特定不能」とした職務行為の違法性

を問題とする。


私の現段階の結論

行政訴訟化を主戦場にするのは勧めません。

さいたま地裁平成23年5月18日判決という、非常によく似た先例が既に「処分性なし」と正面から判断しているためです。go

むしろ、

「不受理を取り消せ」ではなく、
「犯罪事実を特定できたのに『特定できない』とした職務行為は違法である」

という国家賠償請求を主軸にする。

そして被告の答弁に対して、

では、本件告訴事実の何が特定できなかったのか。具体的に主張されたい。

と迫る構造です。

これは、マリウスさんが最初に示された

①特定できた
→ ②
「特定できない」との理由
→ ③
故意
→ ④
損害

ともきれいにつながります。

ただ、ここにはもう一つ重要な問題があります。「返戻理由が客観的に誤っている」ことだけで、国賠法1条1項上の職務上の法的義務違反まで成立するのかです。次は、上記の東京高判昭和56年5月20日・判タ464号103頁を中心に、告訴受理義務の法的性質を原判決まで掘るのが最も有効だと思います。

 

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民事訴訟では、賠償金請求を書かないと訴訟自体が成り立たない、と解釈していました。

正しい不受理理由を求める、という訴訟を提起できますか。